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徳川(旧一橋)家伝来・人形/多年にわたって伝えられた雛人形・御所人形などは時とともに盛衰移る旧大名家の中で優れたコレクションの一つ
商品説明 |
| 徳川(旧一橋)家伝来・人形/多年にわたって伝えられた雛人形・御所人形などは時とともに盛衰移る旧大名家の中で優れたコレクションの一つ
昭和58年 72P 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
いわゆる「三卿」の一つとして高い格式を誇った一橋家は、元文五年(一七四〇) 八代将軍徳川吉宗の子宗尹が、江戸城一橋門内に邸を与えられたのに始まる。当家九代の慶喜は、水戸徳川家 から入り、やがて十五代将軍となったが、それ以来水戸家とのかかわりは深い。 この一橋家に、多年にわたって伝えられた雛人形、御所人形などは、時とともに盛衰移る旧大 名家のなかで、優れたコレクションの一つであった。 本館では昭和五十二、三年の両度、弥生の季節に、それらを拝借公開したが、その質の高さ と種類の豊富さは多くの方々に喜ばれ、研究者の注目を集めるところともなった。 徳川(旧一橋)家では、これを契機として、御当主徳川宗敬・幹子氏夫妻の御英断によって昭和 五十三年十一月、総数二八五件五七六点におよぶこれら貴重な文化財を本館に一括寄贈され、保 存の途をはかると同時に、さらに広く公開、活用することを望まれたのである。これは、まこと に特筆すべきことであり、よって本館の人形収蔵品は、質量ともにわが国有数のものとなったので ある。
今回、これらを三たび展観し、さらに小図録を刊行することとしたのは、徳川(旧一橋) 家の御 厚情に報いるとともに、その全貌が広く周知され、県民と共に喜びを頒ちたいと願うからである。 水戸の四季のうつろいは梅にはじまる。この新春の喜びのあとにすぐ訪れるのが弥生の雛の節 句である。梅まつりに続く「一橋家伝来人形」の特別陳列が、〝歴史館の雛祭り"として、水戸の 春のたのしみの一つともなり、広く親しまれ続けることを、念願する次第である。 昭和五十八年二月 茨城県立歴史館
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