○商品
岡本夏木・中渡一美・吉村啓子(訳)、ミネルヴァ書房(刊)、1999年9月20日発行第1刷第1版、251ページ、定価2800円+税
原題:Acts of meaning by Bruner Jerome Seymour, copyright 1990 by the President and Fellows o Harvard College All rights reserved.
ISBN4-623-03018-0

○扉より
人の「行為」や「生き方」は情報処理論や認知科学で説明できるものではない。「文化」に生きる人間は、その文化に根ざす「意味」とのたえざるかかわりにおいて「自己の物語」を紡ぎだしていく。つねに人間研究のあるべき姿を探求しつづけてきたブルーナーが21世紀への希望を〈意味の復権〉に託した。

○目次より
謝辞

第1章 人間研究のあるべき姿 
認知革命の由来 文化と心理学 「する」ことと「言う」こと 他

第2章 文化装置としてのフォークサイコロジー 
文化心理学とフォークサイコロジー フォークサイコロジーのなりたち 通常性と逸脱性 他

第3章 意味への参入 
物語の力の達成 意味の生物学 物語へのレディネス 他

第4章 自伝と自己
「自己」をめぐる見解 自己探求の要件 家族のストーリー 他

Notes
事項索引
人名索引
訳者あとがき

○wikipediaより
ジェローム・シーモア・ブルーナー(Jerome Seymour Bruner)
1915年~2016年。アメリカ合衆国の心理学者。ニューヨーク市出身。一般には教育心理学者として知られているが、認知心理学の生みの親の一人であり、また文化心理学の育ての親の一人でもある。その生涯を通して20世紀心理学の歴史を体現した巨人である。ハーバード大学のカール・ラシュレーのもとで動物心理学を学び、1941年に学位を取得。戦後まもなく、欲求や動機づけが知覚に影響を及ぼすことを示す一連の研究を行い、ニュールック心理学を主導する。その後、思考方略や教育方法の研究に進み、1959年には教育方法の改善に関するウッズホール会議の議長となって、その成果を『教育の過程』として出版した。1972年にはイギリスに渡り、8年間に渡ってオックスフォード大学教授を務め、主に乳幼児発達に関する研究を行った。その後、アメリカに戻り、文化心理学やナラティヴ研究への理論的貢献を行っている。ニューヨーク大学法学部に勤務した。「どの教科でも、知的性格をそのままに保って、発達のどの段階のどの子どもにも効果的に教えることができる」という仮説を提示した。発見学習の提唱者でもあり、教科の構造化の提唱も行った。

○状態
20数年前の古本ですが書込みや折れなどなく大変に良い状態です。天部・底部に僅かな染み、カバー部に僅かな擦れがあります。教育心理学及び認知心理学の泰斗ブルーナーよるフォークサイコロジー――大衆心理学提唱の書をお譲り致します。
意味の復権 フォークサイコロジーに向けて J・ブルーナー/著 岡本夏木/訳 仲渡一美/訳 吉村啓子/訳