○商品
東洋文化出版(発行)、年1月31日初版発行、239ページ、定価4800円

○帯より
極楽を見る!
西方浄土をみる!

観無量寿経の絵ときとして、従来より布教殿堂に活用されていた観経曼陀羅は、現在にいたり、美術的観点よりしか価値を見出されなくなった。
本書は、善導大使の観経流にもとづくといわれる観経曼陀羅を布教伝道に重点をおいて、区区を詳しく図説したものである。善導大使の願共諸衆生の願いを本書を通じて、現代に具現するものである。
善導大使千三百年遠忌のこの機に、四十七の図版に平易なる解説を付した観経曼陀羅解説の決定版である。

○解説より
大もとは善導大使の凡入報土の信仰の深さと、願共諸衆生の熱意が、音楽に絵画に彫刻にと、視聴覚にうったえ、その教化力が千三百年後の今日も猶力強く働いているということである。
善導大使が唐の時代に、何とか極楽の世界を図にあらわしてとの希望は浄土変相図の作成となり、これが日本に伝わり、……そして、善導大使の光明はこの曼陀羅の中に満ちているということである。本書の目的は当麻曼荼羅の学問的研究ではなく、この曼荼羅が如何に大衆に教化力を発起したか、また今後浄土教の布教上如何に役に立つか、という所にある。

○状態
古本ですが函保管のため状態は大変に良く、汚れや破れはありません。本文中、処々に蛍光マーカーによる線引きがあります。曼荼羅を知るために大変稀少な本書をお譲り致します。