落葉小高木 本州~沖縄の山地の広葉樹林内に生える。渓谷沿いに多い。高さ4~6mになる。樹皮は灰褐色または灰白色でなめらか。縦に浅い裂け目がある。枝は灰白色で無毛。枝や葉を傷つけると白色の乳液がでる。葉は互生。葉身は長さ7~17cm、幅6~11cmの卵状楕円形。表面は光沢があり、裏面は緑白色で、両面とも無毛。縁は全縁で、葉身の基部や裏面の側脈の先に腺がある。葉柄は長さ1~2.5cm。托葉は狭長楕円形で長さ1~2cm、落ちやすい。枝先に長さ6~8cmの総状花序を出し、黄色の小さな花をつける。花序の上部に雄花が多数つき、基部に雌花が0~数個つく。雄花には長さ2~3mmの柄があり、萼は皿状、雄しべは2~3個。雌花には長さ7mmほどの柄があり、萼は3裂し、萼片は三角形。子房は卵形で長さ約2mm、花柱は3個。花柄の基部には先が長く尖った狭卵形の苞があり、左右に黄色の腺体がつく。果実はさく果。直径1.8cmほどの三角状扁球形で、花柱が宿存する。10~11月に黒褐色に熟して3裂する。種子は直径約7mmの球形で、黒い斑紋がある。油分を多く含む。花期は5~7月。 冬芽は仮頂芽は長さ3~5mmの長三角形。芽鱗は2個、無毛。葉痕は半円形で大きく、維管束痕は3個。葉痕の角に托葉痕がある。