京焼名工・青木木米の水指です。

本体口径12.6cm、高さ 16.7cm(蓋含む)、底径9.1cmです。

多くの文人墨客と交わり、あまたの書籍に通じ、強く中国趣味に傾倒した青木木米らしく、胴部に詩歌・賢人図が彫られた品でありながら、、、

造形は、当初からニッポン文化の茶道具を意識したものとなっています。

うまく撮影できませんが、本体内部の、蓋が乗るヵ所の内側にもキレある段差が設けられており、表面から見えないヵ所まで手抜きしない仕事ぶりです。

色彩感覚は個人差が大きいのですが、鉄分を多く含んだ胎土のうえから「青とも、緑とも、黄色ともとれる京焼伝統の釉薬」を掛けています。

加賀の地から招かれ、再興九谷・春日山窯を開いたことからも、当時からかなり名を馳せていたのでしょう。

脇に置き、時間が経過すればするほど、ジワリと良さが伝わってきます。これが青木木米の実力でしょう。珍しいと思います。

入札の前には「必ず」、「くれぐれも」 自己紹介欄をお読みになり、入札をお願いします。