題名事業再生ファンド
著者和田勉
出版社ダイヤモンド社
定価1600円


「健全な「民の野望」が経済を活性化する
三菱自動車再建を担うフェニックス、日本テレコムでハイリターンを得たリップルウッド、ハウステンボス再建で競り勝った野村證券グループ、”投資銀行”化で先駆けた三菱商事と丸紅、銀行との連携で業容拡大のみずほキャピタル、地域再生に食い込むオリックスとジェイ・ウィル・パートナーズ、日本市場に会った戦略を展開するカーライル、不良債権処理で先行者利得を稼いだ不動産ファンド5社、存続意義が問われる産業再生機構……、『買収ファンド』『企業再生ファンド』の著者が描く投資ファンド・ビジネスの全貌。
この本では、再生インダストリーに参加している人々のことを多く書いている。彼らは、米国・欧州で発達した金融手法を活用しつつ、日本企業の経営立て直しに挑戦している。そうした活動は、いくつもの新しい金融の流れを生み出し、日本経済の血流にあたる金融システムの強化・再構築をもたらしている。彼らの活動の過程では、企業の経営管理・業務遂行面での改革手法も磨かれる。つまり、再生インダストリーは今後の日本経済全体にとって、変化の核となる動きなのである。
そして、その原動力は、カネ儲けの欲求と社会的貢献の意思という人間ならだれもが持っている野望であり、夢である」

表紙、中身ともに目立った傷のない美品です。